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この画像は「Google Mars」のマップ。上が北になる。左下の大きなセピア色が有名なマリネリス峡谷だ。そして右上に白い矢印で示した部分をESAの衛星が撮影した。それが下の画像。
ちなみにESA欧州宇宙機関)とは、ヨーロッパ各国が共同で設立した宇宙開発・研究機関のことで、設立参加国は当初10カ国、現在17カ国が参加している。本部はフランス。マーズ・エクスプレス (Mars Express) は2003年6月にバイコヌール宇宙基地から打ち上げた火星探査機で同年12月に火星軌道に到着した。着陸船「ビーグル2」の降下には失敗したが、軌道上から数多くのカラー画像を撮影し続けている。


[Valles Marineris Region]
http://sci.esa.int/science-e/www/object/index.cfm?fobjectid=34626
「MarsExpressに搭載されたハイレゾリューション・ステレオカメラ(HRSC)により、2004年1月14日に275km上空から軌道18間で撮影された。場所は北5〜10度、東323度。高さのイメージは50km。北は画像右側になる。Valles Marineris 内に位置し、イメージ・レゾリューションは1pixel=約12m」(by ESA)

画面が赤く見えるのは地中の酸化鉄が原因である。画像は真上から(オーバー・ヘッド)撮影したもので、縦50km×横250kmをカバーしている。容量は14.1Mbあり解像度も良好なので、直径1Km以上のものなら十分見分けられる。僕はこの中に信じられないほど異様な人工物地形を見つけた。初めてみた時はその数の多さに背筋が寒くなったほどだ。さっそく幾つか紹介していこう。
※追試したい方は上記 URL 頁の右側 [IMAGE HI-RES VERSIONS] の《Hi-Res [jpg] 14,836.22 kb》をダウンロードして、画像ソフトで開けて下さい。