宇宙人考(仮題)

「宇宙に知的生命体はいるだろうが、それは遠すぎて出会えない。だから地球に宇宙人(UFO)は来ていない」 ミクシィというSNSの、宇宙人に関するコミュニティを歩いていると、そう言う人をよく見かける。一見理屈は合っているように思えるが、それは本当に信…

「信じてはいけない」編 - 雑記

この「信じてはいけない」編で、僕はホーグランドやスキッパーの画像を取り上げ否定したのだが、だからって彼らがデタラメな研究者というわけでは絶対にない。彼らのサイトを見れば分かると思うが、独創的で素晴らしい考え方を展開し、それを支える圧倒的な…

信じてはいけない -Three domes-

1997年7月4日、マーズ・パスファインダーが火星アレス谷に着陸した。着陸機が撮影した画像は次の日インターネットで配信された。その最初の一枚に人工物が写っていたらしい。(その画像は今でもときどき雑誌で見かける) ■アレス谷の三つのドーム( The Hori…

信じてはいけない -Mermaid on Mars-

NASAのローバー、スピリットの撮影画像の中に火星人が写っていると世界中が騒然(チト大げさか)となったのは2008年の新春早々であった。それは「火星の人魚(Mermaid on Mars)」と呼ばれた。 http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/spirit/2008010…

信じてはいけない -hale crater-

http://www.marsanomalyresearch.com/evidence-reports/2005/084/hale-civ-evidence.htm これは今から5,6年前に Joseph P. Skipper氏が公開し今でも論議を起こしているヘイル・クレーター内の都市遺跡。画像ソフトで補正すると現れるという。確かに僕でもフ…

信じてはいけない火星画像 -序-

数年前のある日、火星画像を見ていると不思議な場所を私は見つけた。クッキリと写った火星の小山のふもとにぼんやりとした部分がある。これは何かとんでもない物が写っていて、それをNASAがあわてて修正した確かな証拠と色めき立ったが… 実はなんのことはな…

ウィキリークス未公開UFO文書?

■ WikiLeaks Set To Reveal US-UFO War In Southern Ocean ロシア宇宙軍(VKS)スペースコントロール45分隊によるメドヴェージェフ大統領宛てのレポートは現在クレムリン内で波紋をよんでいる。それは公開直前のウィキリークス文書という触れ込みで、その中…

2010年における最終的な推理 -5-

このブログのメインの内容はおよそこういうものである。 ●火星のシムド谷には人工物が多く存在している。 ●34〜38億年前にこの地帯を襲った大洪水で崩壊した形跡があることから、人工物はそれ以前に建設されたものと思われる。 ●一見岩に見えるがそれは長期…

2010年における最終的な推理 -4-

火星の環境が崩壊すると異星人は火星から脱出した。それから彼らはどう行動したのだろう?。私の考えではこの時に地球を訪れたのかもしれない。当時の地球は火星と同じく二酸化炭素の大気があり、磁場も発生し始めていた(約36億年前)からである。丁度良い…

2010年における最終的な推理 -3-

約41億年前、今のユートピア平原(広範囲なクレーター跡)を作った天体衝突があった。それは火星の磁場を停止させたと最新の研究は指摘する。 「火星の磁場消滅、原因は巨大な小惑星」 National Geographic News http://www.nationalgeographic.co.jp/news/n…

2010年における最終的な推理 -2-

火星の初期の6億年が、広大な海が存在する温暖で湿潤な環境であったことは先に述べた。 この「6億年」は2008年頃から多くの学者が一斉に言い始めたこと。概ね彼らは地質学者であった。火星探査機から送られる最新のデータを分析して数年、満を持して発表した…

2010年における最終的な推理 -1-

シムド谷には人工物遺跡のようなものが存在する。それはかなり古く見えて一部崩壊している。長期間火星の過酷な環境にさらされたであろう外観は、一見全長2〜3kmの巨岩に見える。しかし他の地域の岩とは明らかに異質な感じがするのだ。■シムド大洪水(右側が…

二つの動く石

■一個目「変形する石」 場所は「ホーム・プレート」のすぐ近く。スピリットが同じ石を別々の日に撮影したものである。Aの画像内、矢印で示した異常な形状も面白いが、右ではその形が違っているし、本体の石も割れていない。撮影角度とかレンズの好不調が原因…

ついに発見、炭酸塩

2010年6月3日付プレス・リリース NASA Rovers Finds Clue to Mars' Past and Environment for Life (火星の太古と生命が生息する環境への手がかりを発見) http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/spirit/20100603a.html NASAのスピリットが「ハズバ…

これはどうだろうか?

■パズルロック この二つの石も奇妙な形をしている。右側は「パズルロック」と海外のマニア達に呼ばれている。 http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/n/732/2N191352043EFFANBZP0715R0M1.HTML ■石の物陰から光る目 RAW画像で確認した処、左右3セット…

さてこの石は生物だろうか?

スピリットが撮影した写真の中には、まるで生物のように見える石がある。 http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/panoramas/spirit/2005.html 1)[ Descent from the Summit of 'Husband Hill' ] 画像。 2)スピリット撮影の石。矢印部分が頭やお尻のよう…

スピリット

スピリットが着陸したグセフ・クレーター。ここは30億年以上前に、マーディム峡谷を通って南半球の高地から水が流れ込み、一時的に湖が存在したのではないかと考えられている場所だ。 ハズバンド・ヒルは周囲から測って約82m、着陸点からは106mほど高くなっ…

オポチュニティー

オポチュニティー(以降オポと表記)は、メリディアニ平原に着陸した。ここは過去の時期に液体の水が存在したことを示唆する赤鉄鉱が豊富に分布して、かつて湖底か海辺であったことを思わせる物質の堆積層が見られる。 この砂漠のような砂が赤鉄鉱成分なのだ…

ROVER

ご存知のように2004年1月、NASAの二台の探査車(ローバー)が相次いで火星に降り立った。グセフクレーターに「スピリット」、メリディアニ平原に「オポチュニティー」である。二台は今現在も地表を動きながら岩石を分析し写真を取り続けている。これによっ…

二酸化炭素の氷(ドライアイス)

ESAとNASAが北半球の同じクレーターを撮影している。しかも季節が違うので二酸化炭素の氷(ドライアイス)の量が大きく変化している。比較して「二酸化炭素の氷」と「H2Oの氷」について説明しよう。■2005年2月撮影(マーズ・エクスプレス/ESA) http://www.ge…

火星のテラフォーミング

先日ナショナル ジオグラフィックチャンネルで「火星に住む」という番組を見た。 火星の極冠を暖め二酸化炭素の大気層と海を作り出し、更に植林して人間が住める環境にする How to テラフォーミングの面白い番組だった。しかし番組の最後の方で「数百年経て…

火星の二酸化炭素

前回紹介した本『 火星の生命と大地46億年 』だけでなく、昨夜見たナショナル・ジオグラフィックのTV番組でも地質学者が火星についてこう説明していた。 「火星初期は今の地球とよく似た環境で温暖湿潤だったが、小さい惑星なので、すぐに冷えて乾燥してい…

火星研究最前線

面白い本を見つけた。火星にかつて「多細胞大型生物が存在した」と言い切っている本は、おそらくこれが初めてと思う。 「火星の生命と大地46億年」講談社 2008年発行 丸山茂徳/ビックベーカー/ジェームス・ドーム著 ベーカーは1988年アメリカ地質学会会長で…

雑感 2

まあそんなわけでずっと夜更かしが続いている。また火星だけではなくエイリアン情報を探し出すのも楽しい。有名なホーグランド氏のサイトなんかぶっ飛んだ怪説ばかりで読んでて圧倒される。でもまあ明らかな嘘もあるけど。 『 The Enterprise Mission 』 htt…

日々の雑感

この五年ほぼ毎夜のように火星関連のサイトを廻っているのだが、火星に関する情報が最近特に増加している。NASAやESA、科学系ニュース・サイトだけではなく、素人のサイトやブログが火星のことをフォローし始めているのだ。僕もその一人である。今までよくわ…

まとめ 2: 自然地形の類似性

火星の北極近くに、風化で形成されたと思われる自然地形が多く存在する。前述した地球の観光地のように同じ形が連続している。この一個の全長は約300m。 http://ida.wr.usgs.gov/html/r20005/r2000566.html 南極近くには様相が少し違った黒いシミのような場…

まとめ

さてこれでシムド谷は一旦終了。最初から見てこられた方は火星のシムド谷に、全長2〜3kmもの巨大で、奇妙な形の地形が数多く存在していると判ってもらえただろうか?。僕は三つの理由からこれ等を太古の昔に崩壊した人工物と判断した。まとめとしてその理由…

HiWish にごめんなさい

HiWishにリクエストするのは実は少し心が痛む。それは嘘をついているから。投稿フォームには必須記入項目に「サイエンス・テーマ」と「(ターゲット地を選んだ)その論理的根拠」の二つの欄がある。 「テーマ」は選択肢18個の中から選べるので「Fluvial Proc…

HiWish リクエスト 2

前回、NASAのHiWish(撮影地点を一般の人から募集して、可能であればHIRISEカメラで撮影するという試み)にリクエストを出したのだが、もう一点追加してきた。現在全世界から4万件以上のリクエストが来ているので、採用される可能性は極めて小さいけどね。 L…

HiWish にリクエスト

JAXAの「月探査情報ステーションブログ」にこんな記事が出ていた。 ■「10/01/24: マーズ・リコネサンス・オービターのカメラで一般人が撮影場所を提案することが可能に」 http://moon.jaxa.jp/ja/blog/index.php?itemid=199 火星上で約4年にわたって動き続け…