まとめ

さてこれでシムド谷は一旦終了。最初から見てこられた方は火星のシムド谷に、全長2〜3kmもの巨大で、奇妙な形の地形が数多く存在していると判ってもらえただろうか?。僕は三つの理由からこれ等を太古の昔に崩壊した人工物と判断した。まとめとしてその理由を述べてみたい。

まず一つ目の理由は『 形の面白さ 』である。深い意味は無いがグループ分けしてみた。僕としてはある一定のデザイン性や芸術性を感じてしまうのだが、それは長く見続けてしまった故の贔屓目だろうw。
■顔型系

■人型フォルム系

■曲線系


二つ目の理由として『 数の多さ 』が上げられる。Mars Express撮影の50kmX250km画像一枚の中にこれら全部が存在しているのだ。
しかし奇妙な地形でかつ数が多いと言うだけなら、実は地球上にも数箇所ある。下の画像はそれぞれ有名な観光地、米国のモニュメント・バレーとエジプトのホワイト・デザート。

この自然地形を作ったのは風化と侵食だが、その場合多くはこのように類似の形になってしまう。それに比べて、シムド谷の奇妙な地形群には類似性が見られない。つまり三つ目の理由は『 非類似性 』である。



これは火星のグーグル画像の一部だが、今まで紹介してきた地形は全てA内(赤色)からのものである。それが自然の地形であるなら、近隣のBCD地域にも同種のものが見られるはずだ。しかしそこでは何も見つからなかった。このことはA内の地形群が特殊だということ。つまり人工物の可能性が高いと言えよう。
仮に本当に古い崩壊した人工物だった場合、これは石刻みたいな一種のアート作品なのかそれとも何らかの実用的な施設なのか?、そもそも作ったのは誰なのか?、という話に発展するのだがこのブログではそこには触れない。なぜなら全く手がかりがないので推測しようがない。