日々の雑感

この五年ほぼ毎夜のように火星関連のサイトを廻っているのだが、火星に関する情報が最近特に増加している。NASAESA、科学系ニュース・サイトだけではなく、素人のサイトやブログが火星のことをフォローし始めているのだ。僕もその一人である。今までよくわからなかった火星の姿が、複数の探査機やローバー(スピ&オポ)によって劇的に解き明かされていく現在に、皆が興味を持って注目しているのだろう。それも当然だ。「初期の火星は温暖湿潤だった」「海があった」「メタン大量確認」などNASAESAから発表されては。
しかもそれは推測ではなく、幾つかは確実な証拠を見つけたもはや確定事項なのだ。例えば1997年、マーズ・パスファインダー経由でNASAの探査車ソジャーナがアレス谷に降り、そのデータ分析からここが洪水地形であることが判明した。洪水の水は北の低地に流れて海を形成したと考えられた。次いで2004年、オポチュニティがメリディアニ平原で「ブルーベリー」と名づけられた球形の赤鉄鉱を発見したことから、その海が(違う時代の海かもしれないけど)強酸で「酸素濃度が高い」ことが判ったのである。2007年、スピリットもグセフ・クレーター内でシリカ堆積を見つけ、火星の太古に水があったのは更に確実となった…
参考:「火星の生命と大地46億年」 講談社 丸山茂徳/ビックベーカー/ジェームス・ドーク著
「酸素濃度が高い」ってそれは…酸素を出すシアノバクテリア類がいたって事ですが(驚愕)。