2010年における最終的な推理 -4-

火星の環境が崩壊すると異星人は火星から脱出した。それから彼らはどう行動したのだろう?。私の考えではこの時に地球を訪れたのかもしれない。当時の地球は火星と同じく二酸化炭素の大気があり、磁場も発生し始めていた(約36億年前)からである。丁度良いタイミングだ。
次の二人の研究が太古の異星人の活動に関連するので紹介する。
一人は米国のノーマン・R・バーグラン博士。数々の受賞歴があり、AIAA(米航空宇宙工学連盟)の重職を歴任してきた体制派の科学者である。彼が1986年に発表した著書「土星の輪の建設者」は驚くべき内容であった。
ハッブル画像にも写った巨大物体

ヴォイジャー2機のリング写真を比較検討したバーグラン博士はそこにUFOの姿を発見し、「はるか太古の昔に太陽系に送り込まれた複数の巨大物体が、土星の輪の中で現在も何らかの生産活動を行っている。それは地球の直径を超えるほどの超巨大な葉巻型UFOだ。この生産活動の副産物としてリングが出来たのだろう(要約)」と論じた。(詳しくは南山宏著「綺想科学論」参照)。
もう一人は著名なシドニア研究家リチャード・ホーグランド氏。何十年も前から一貫して、火星のシドニア地域に存在する人面像を含む数々の人工物には数学的配置が為されてあり、それは五十万年前に作られたものだと主張している。

つまり二人は(土星と火星の違いはあるが)、現在も依然として異星人がこの太陽系内に存在し活動していると考えている。
さてここで、彼らの云う異星人と、40数億年前に火星に現れシムド谷に人工物を建設した異星人は同一種なのか?、という疑問が生じる。それには次のニュースが参考になるだろう。
2007年、コロラド大の主任研究員が興味深い発表をした。「カッシーニの観測によれば土星のリングができた時期は太陽系形成時(45億年前)まで遡る可能性がある」。
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/12/18saturn_ring/index-j.shtml
バーグラン博士の云う「リングは巨大UFOの生産活動による副産物(=廃棄物 )」説にのっかるなら、実にその頃から巨大UFOは土星で活動していたことになる。またそれは火星が温暖湿潤で人工物が作られた時代と合致する。このことから両者は同一種で、火星はさしずめ土星開発のサポート基地の役割であったと考えられまいか。


バーグラン博士はこうも言っている。「土星のリングは地球外宇宙船団の寄港地の役割を負わされているようだ。少なくとも土星は太陽系における彼等の作戦基地の一つなのだろう」。
ちなみにカッシーニは2004年に土星軌道に乗り、今現在もリング画像を含む多数の写真を地球に送ってきているがそこに巨大なUFOは一切写っていない(^^;;
さてかつて米国以上に宇宙開発を行っていた当時のソビエト連邦、その科学者達はどう考えていたのか。

ボーダーランド文庫(1997年)/マックス・H・フリント&オットー・O・ビンダー著「神の進化計画」の中にソビエト科学者の発言が載っていてニコライ・カルダシェフが1970年代にこう述べている。
「我々の銀河系における別の文明、超文明は一つしかないと私は考える。それは我々より何百万年、いや何十億年も古いものであるかもしれず、想像を絶するほど(科学的に)発達したものだろう」。
ここにも「数十億年前」というキーワード。
またロシア生まれのゼカリア・シッチンは古代シュメール語の文献から、惑星ニビルが40億年前に太陽系に入り込み、その後ある惑星を破壊し、それが火星と木星間の小惑星帯を形成したと解釈した。これもまた今までの話にリンクするのだろう。