雑談


これまで紹介してきた奇妙な地形の場所を画像を使って示してみた。丸数字は[Evidence] ナンバーを表し、★印は [U-1000m] で紹介した三地点である。
この画像は、仏独を中心としたESA欧州宇宙機関)の探査衛星が撮影したもので、シムド谷の一部 50Km×250km をカバーしている。ESAサイトには他地域の同様の画像が多数あるが、これほど多く奇妙な地形が写っているものは他に無い。例えば近隣にアレス谷があるが、その画像を見ても怪しげな地形は一つも見つからないのだ。量の多さでは人面岩で有名なシドニア地区さえ凌駕している。
NASAESAより前に、マーズ・オデッセイでこのエリアを数枚撮影しているが、残念ながらそのカメラの性能はESA以下であった。より高解像なカメラを持ったサーベイヤー(MGS)は、主に広範囲のものだけ撮ってミッションを終了している。現在稼動中で超高解像撮影を誇るリコナイサンス(MRO)もまた、この地を素通りしてミッションを終える気だろうか?。いや勿論「表向きには」なんだろうけど。