反射光についての考察

火星画像を調べていると、怪しい地形であればあるほど太陽光が異常なほど強く反射しているケースが多々ある。米国の有名な惑星研究家ホーグランド氏もシドニア人面岩の反射光について、同様の疑問を書いていたような。

今回はこの反射光について少し書いてみよう。
火星を探査している二台のローバー、その一台スピリットは2007年5月、ゲートルード・ワイスと命名された場所で高純度のシリカ堆積を発見した。シリカの生成には水が必要とされる為に、NASAは「この発見はかつて火星に湿潤の時期が存在したことを示唆する」と発表して話題となった。
このシリカとは石英のことらしい。ケイ酸塩の中でテクトケイ酸塩鉱物に分類され、仲間に長石がある。これらの鉱物は地球上によく存在するものだから、水が存在していた火星ならありふれたものだろう。さて、長石と言えば陶磁器の釉薬の主原料なのだ。長石に灰、粘土、水などを混ぜて作った釉薬を陶器に塗り、それを焼成すると陶器の表面がガラス質に覆われて耐水性と光沢、強度が得られる。また火星の砂嵐に舞い上がる塵の正体はマグヘマイト(磁赤鉄鉱)であるが、これも原料になるようだ。
まさかと思うが、火星の人工物にそのようなものが塗られているのではないだろうか?。日光にあたると白く輝くような釉薬が。